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内科・消化器内科

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高血圧症

血圧とは、動脈にかかる血圧の圧力のことを言います。全身にくまなく血液を送り出すために動脈には常に圧力がかかっています。安静にしていても、血管の壁に正常よりも強い圧力がかかり、それが続く状態を高血圧といます。

高血圧症

血圧とは、動脈にかかる血圧の圧力のことを言います。全身にくまなく血液を送り出すために動脈には常に圧力がかかっています。安静にしていても、血管の壁に正常よりも強い圧力がかかり、それが続く状態を高血圧といます。

このようなことはありませんか?

 

  「たまたま健康診断で血圧が高いと言われた。」
  「自宅や他の病院で血圧を測ってみたら、上の血圧が150と高い。」
  「両親も血圧が高く脳卒中になったことがあるので自分も心配。」

このようなことは
ありませんか?

 

  「たまたま健康診断で
   血圧が高いと言われた。」

  「自宅や他の病院で血圧を測って
   みたら、上の血圧が150と高い。」

  「両親も血圧が高く脳卒中になった
   ことがあるので自分も心配。」

高血圧に自覚症状はほとんどありません。しかし、重症の高血圧になると、胸の痛みや息切れ、頭痛、めまい、身体のむくみ等を感じることがあります。その場合は、すぐに医療機関に受診することが大切です。

高血圧を放っておくと

血管にいつも強い圧力がかかることで血管の壁は傷つき、次第に厚く硬くなります(動脈硬化)。この動脈硬化は、細い血管にも太い血管にも起こり、進行すると様々な合併症を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞、腎臓病など命に関わる重大な病気の原因となります。高血圧症は日本人にはとても多い病気で、4300万人もの人が高血圧に罹患しています。しかし、4割近い1700万人が治療を受けていません。

高血圧の定義について

診察室の血圧で収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の場合に高血圧とされています。しかし、血圧は日常生活の様々な要因で変動することがあります。確実な診断のためには自宅での血圧測定が大変重要となります。

自宅血圧測定は、朝夕1日2回、5~7日間の平均で135/85mmHg以上で高血圧と診断されます。何度か測定して自分の血圧を知ることが重要です。

高血圧の原因

9割以上は本態性高血圧症として、生活習慣、特に食塩の過剰摂取が関係しています。他に遺伝的な体質も関係すると言われています。

また、腎臓病やホルモンの異常等、原因の病気が別にあってその症状の一部として血圧が高くなる場合に、二次性高血圧症と言います。

高血圧の治療

高血圧の治療の目的は、高血圧によって引き起こされる脳卒中や心臓病、腎臓病等の病気を、血圧を下げることによって未然に防ぐことです。


治療は、生活習慣の改善と、お薬による治療の二つの方法があります。


生活習慣の改善は、①食事療法(減塩)、②運動療法、③減量、④節酒、⑤禁煙、⑥適切な睡眠が上げられます。

①食事療法

1日の塩分摂取量を6g未満にすることが推奨されています。しかし、現在、日本人の平均食塩摂取量は10g以上ですので減塩が必要な場合が少なくありません。加工食品や外食は塩分が多くなるため、注意しましょう。野菜や果物には、塩分を体から排出しやすくするカリウムと言う成分が含まれていて血圧の上昇を防ぐ働きがあります。ただし、果物の食べ過ぎでカロリーは増加してしまい他の病気につながるので、食べ過ぎには注意しましょう。

②運動療法

ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動を1日30分程度(または1回10分程度を数回)、週に3~4日行うことで、血圧を下げるだけではなく、減量の手助けにもなり、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす働きもあります。日常生活の中に運動を無理なく取り入れ、継続できることが大切です。

③減量

肥満は高血圧だけでなく、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症、メタボリック症候群等の色々な生活習慣病の原因なります。体重を1kg減らすと最高血圧が1.5mmHg下がるとされています。適正な体重を維持することを目標にしていきましょう

④節酒

過度の飲酒は血圧を上昇させ、また脳卒中も多発させます。節度ある適度な飲酒は男性で、1日、日本酒で1合、ビールで500ml、チュウハイ(7%)で350mL缶1本と言われています。女性はその半分~2/3程度と言われています。

⑤禁煙

タバコを吸うとニコチンが作用して、血圧を上昇させるホルモンを副腎が分泌します。さらに交感神経も興奮させ、直接的に血圧を上昇させ、動脈硬化を促進します。当院では禁煙外来もやっておりますので、受付に御相談ください。

⑥適切な睡眠

適度な睡眠は心と体を休めてくれるので血圧は安定します。また、いびきがうるさい、日中眠りが浅いといった方の中には、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れていることがあります。

お薬による治療

高血圧の治療には、食事療法、運動療法等の生活習慣の改善がとても大切ですが、遺伝的なものや動脈硬化が進んだ場合は、十分に下がらないことも多いのが実情です。この場合は降圧剤を使用して、しっかりと目標となる血圧まで下げる必要があります。


降圧薬は、あくまで血圧を下げる薬であって、高血圧の根本を治す薬ではありません。眼鏡をかけて、良く見えるようになりますが、目が良くならないのと同じです。そのため、高血圧が続く限り、継続して服用していただくことが大切です。高血圧を放置して動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞等の合併症を引き起こすよりは、薬を飲み続けることで血圧を下げ、こういった病気を未然に防ぐ方が大切である、と考えられるからです。


降圧剤の種類には、色々ありますが、病状や他の病気の有無により、どの薬が良いかは、専門的な知識が必要となりますので、内服される種類に関しては、医師に御相談下さい。